ご連絡有難うございます。 送信頂きました内容はすみやかに精査しコンテンツに反映致します。 引き続きマンガペディアをよろしくお願い致します。. 殺人犯の松沢良子が刑務所で産んだ子供は、殺した男の子供だった。それは、未だ消すことのできない殺した男への恨みをはらす対象を、存在させるための行為だった。良子の心の底を見抜いた刑務所内医の早川は、良子の手の届かないところへ子供を遠ざける。松沢の出所日が間近に迫った日、すでに退官していた早川が松沢に面会に来る。 エピソード「ガラスの靴ははかない」. 海辺の旅館で働く節は、初めて金を貰って客をとった。その男性は、節が愛していた外村という男性で、節が通っていた定時制高校の教師だった。節がこの海辺の町に来て10年間暮らして来たのは、彼を忘れるためだった。外村は旅館に3日間滞在したが、彼女には気づかなかった。節は別れ際、彼との唯一のつながりだったある物を見せるのだった。 エピソード「海の時間」. 女子少年院の教官、 野崎洋平 は、仮出所した菊島あけみからの便りが途絶えた事に、一抹の不安を覚えていた。あけみは、洋平が受け持った院生の中で、最も哀しい人生を送って来た少女だった。ある日、反抗的だったあけみは脱走。その時、体を張って暴力団事務所からあけみを連れ帰った洋平を信じるようになり、あけみは更生したのだ。あけみを探しに川崎を訪れた洋平だが、同姓同名の風俗嬢も、あけみとは別人だった。気落ちした洋平はラーメン屋に入るが、店を切り盛りする若い夫婦の会話を耳にし、思わず息を呑む。 エピソード「教官の雨」. 子沢山の家に生まれた太地は、鬼土焼の創始者である先生に引き取られ、やがてその家の娘、絹江と恋に落ちる。太一は土に対して純粋すぎるが故、先生と衝突するようになるのだが、ほどなく先生は病死する。残された絹江も、土に没頭する太一に寂しさを感じ始め、自分を殺して土にしてくれと懇願する。 エピソード「ひび割れた土」. 赤岸源助は警官を二人殺害した死刑囚だった。拘置所の看守だった 谷口五郎 は、死刑執行直前の源助から、娘のかほるの姿を見て来てほしいと頼まれる。後日、無実の男を処刑したのではないかとの葛藤を抱え、五郎はかほるを引き取った下河地恵介が住む八阪町を訪れる。五郎は事前に、源助逮捕の決め手となる証言をした老人の伊達徳次郎から、下河地を目撃したという供述を得ていたのだった。 エピソード「谷口五郎の退官」. 脱走を繰り返してきた 鈴木平吉 の仮釈放が迫り、彼を担当した刑事は、なぜ彼が他人の罪をかぶり、時効成立まで服役したかを問いに来た。平吉は、刑務所の15年間が自分の人生の中で一番自由だったと、静かに語り始める。平吉は、間違って生まれた郭 くるわ の子で、人間扱いされない日々を過ごして来た。しかし、30歳の時に出会った長沼文子と一瞬でお互いをわかり合う経験をし、3日間夫婦として過ごした。だが、文子は何者かに殺害される。平吉は、文子を殺したのが自分でなければ切なすぎるという思いで、時効までがんばったというのだ。 エピソード「黒の牧歌」. 塩見良夫は、世の中の人間はすべて金のために動くと、身をもって知っていた。だが、資金援助と引き換えに結婚した取引先の娘、塩見夏子はあまりにも美しく、醜い自分を愛している筈がないと、疑心暗鬼になっていく。ある日、夏子は家を出て、学生時代の登山仲間の南条と暮らし始めた。偽名を使い、南条をガイドに雇った良夫は、夏子のいる山小屋を目指すのだが、良夫が南条を殺そうとした瞬間、知らせ石が転がり、岩崩れが起きる。 エピソード「暗い傾斜」. 田舎の映画スタジオで暮らしながら、台本を書いている小畑のもとに、初めて顔を見る娘の恵子が訪れた。彼女は、自分が現在の父親と母親の幸江から生まれるはずのない血液型である事を知って非行に走り、女子少年院で自殺未遂を起こしたのだ。恵子の強い要望で身元引受人となった小畑だが、捨て鉢な態度を取る恵子を、一組の男女の愛から生まれた事を誇れないのは人間のクズだと、殴ってしまう。 エピソード「遠い抱擁」. 刑事の 片田良夫 は張り込み中に「ハハキトク」の知らせを受けたが、犯人逮捕まで現場を離れず、母親に思いを巡らせる。女手一つで彼を育ててくれた片田の母は、いつも明るかったが、たった一度だけ悲しい顔を見せた事がある。それは、仕事仲間から手に入れた東京オリンピックの開会式のチケットが、ダフ屋による偽のチケットであると、入場を断られた時の事だった。 エピソード「あの日川を渡って」. 自分の助教授昇進を決議する教授会の結果を待っている大学講師の大山は、女性講師の水野が有利だという途中経過を、奥田教授から聞かされる。大学に留まる事がいかに大変かを見てきた大山は、奥田教授と男女の関係を結んでいた。駐車場の車を移動してほしいとの連絡を受けた大山は、不注意から男性に接触。その男性は、転んだ拍子に頭を打って死亡してしまう。男性を自分の車に隠した大山だったが、奥田教授からの呼び出しで、助教授昇格を告げられる。 エピソード「象牙の罠」. 終電近い電車の中にガソリンを撒いて放火する事件が起きる。犯人の手がかりは全くなかった。警察の面目は丸つぶれで、捜査員たちの焦燥は頂点に。そんな中、刑事の 片田良夫 は、この放火事件の唯一の生き残り「マンジュウ爺さん」から犯人を聞き出そうとする。しかし「マンジュウ爺さん」は、その目の前で何が起きようと、何の関心も持たないような廃人同然の人物だった。犯人に関する有用な証言は得られなかったが、片田は、彼が「マンジュウ爺さん」と呼ばれるようになったある重要な事実を摑み、放火事件の真相に迫る。 エピソード「消えた国」. はじめは酒浸りのはじめの父に働かされ、学校に行かせてもらえなかった。そんなはじめの父を説得しようと、家を訪れた小学校教師の佐藤純子は、はじめの父に乱暴されそうになる。既に父親の暴力で朦朧としていたはじめは、斧で頭を割られて死んでいる父親の死体を見つけ、自分がやったと錯覚する。その夜、伊勢湾台風が到来し、はじめの父は家もろとも流される。時が過ぎ、純子の庇護のもと、医者となったはじめは自分が育った村に診療に訪れた。そんな中、工事中に白骨死体が発見され、検屍したはじめは偽りの報告をする。それを知った純子は、はじめの前で、いい加減に私を許してほしいと泣くのだった。 エピソード「流された記憶 前編・後編 」. 新米の刑務官、田村は、収容者の村上優子にからかわれ、衝突を繰り返していた。そんな優子の服役態度は、出所間近ながら悪化していた。ある日、優子は田村を名指しした願箋 相談申込書 を提出。夫と子供が許してくれるなら、出所する3日前の夜11時に、紙ヒコーキを投げ入れてほしい、と手紙を書いたという優子の話が、田村の頭から離れなかった。 エピソード「白い返事 メッセージ 」. 営業成績がトップの会社員、谷村健一は、妻が出産する1週間前に休暇を取り、一人旅に出た。父親の谷村健造の骨を引き取りに来てほしいという絵葉書を、健一は10年前に受け取っていた。だらしのない父親を嫌悪していた健一は、差出人が女性だという事もあり、あえて引き取りに行かなかったのだ。絵葉書の住所を訪ねた健一は、渡辺富子の娘、恵子から、富子が健造を殺してしまったという衝撃の事実を知らされる。 エピソード「海のある風景」. 能の安西流宗家、安西泰雄から、内弟子の吉岡洋子を殺害した犯人が弟子の中にいると、私立探偵の松本源助は犯人探しを依頼される。泰雄から参考にと渡された能の「定家」という物語からヒントを得た源助は、洋子の恋人で、現在行方不明の川島次郎の捜索願を警察に依頼する、と泰雄に告げる。さらに源助は、生きながらに枯れた人間などいないと、泰雄に詰め寄るのだった。 エピソード「老木の舞」. ブランドバッグ欲しさに、大学生最後の春休みに託児所でアルバイトする事にした友子は、ある日、自分が帰ったあとの託児所で、熱があった2歳の良夫が亡くなった事を知る。彼の死に相当なショックを受けた友子は、当初は無関係を装ってはいたが、やがて、自分なりの責任の取り方を模索し、良夫の母親でホステスの石川君子に会いに出かける。 エピソード「春の惑い」. 新宿駅付近の連れ込みホテルでコールガールの新井千恵が絞殺死体となり発見された。北海道出身の彼女は、故郷に帰りたくても帰れない事情があった。刑事の 片田良夫 と岡村は犯人を追うが、ほどなく山崎浩が自首して来た。彼も北海道で姉弟二人で耐え忍んで生きてきた人物だった。上京した浩は、苦しい生活の中、不幸な行き違いが原因で事件を起こしてしまったのだ。だが、そんな浩を待ち受けていたのは、皮肉な運命のいたずらだった。 エピソード「片隅」. 覚醒剤に溺れた過去を持つ岩波由紀子は、理解のある夫の岩波隆夫と結婚し、自然豊かな郊外に越して来た。ある日、由紀子は牛乳配達の男性と顔を近づけて話しているところを、噂好きの巡査の妻、田所房子に見られてしまう。漠然とした不安から、房子と距離を縮める由紀子だったが、彼女の誘いを断ればひどい状況に陥るとの恐怖に苛まれる。そんな中、房子に誘われたジョギングで、妄想が加速した由紀子は、房子を川に突き落としてしまう。 エピソード「腐葉の森」. 見合い結婚が決まった岡村美智子は、愛していた既婚男性への未練を断ち切れず、苦しんでいた。そんな時、父親で刑事の岡村一平から旅行に誘われる。30年前、張り込み中だった父親は、道ならぬ恋に苦しみ、その恋は悲痛な形で終わりを告げる。旅先の旅館の女将から、その話を聞いた美智子は、父親の心中を察するのだった。 エピソード「埋火」. 新聞社で社会部記者のエースだった前田は、田舎の通信部に配属になる。やる気をなくした前田だったが、火災で高齢の夫婦が亡くなるという事件が起こり、両親を介護していた28歳の女性にスクープの匂いを嗅ぎつける。面会謝絶の彼女から強引に自白を引き出し、記事にした前田だったが、女性は自殺。周囲から責められる中、前田の妻が産気づき、彼が病院に駆けつけると、意外な人達が彼を待っていた。 エピソード「左遷」. 出所を控えた受刑者の大塚まゆみは、医務室の落合駿介からスイミングのコーチの仕事を紹介される。かつてまゆみは水泳選手として、モスクワオリンピックで期待を一身に集めていたが、その重圧から逃れようとして妊娠。だが、コーチと恋人からいいくるめられ、まゆみは堕胎する。まゆみのタイムは程なく回復したが、そんな中、日本のモスクワオリンピック不参加が決まった。しかも、まゆみを待つと言っていた恋人の噓が発覚し、彼を刺したまゆみは刑務所に入ったのだった。 エピソード「さかな」. 人々から忘れられたような駅で、悲し気な女性は4日ものあいだ誰かを待っていた。その女性から、昨日で運行が休止した「高原三号」に乗りたいと言われた順二は、彼女を待合室に泊まらせる。のちに順二は彼女が横領犯だと知るが、警察に対し、女性が昨日「高原三号」に乗ったと咄嗟に噓をつく。順二から事情を聞いた順二の姉、理恵は男にだまされた女性に同情し、「高原三号」を本当に走らせてあげたらいいと提案する。 エピソード「夏の跡」. S県で「つくわ村病」が再び発生した。町の診療所の医者、佐田は、東都医大の助手だった頃、独自に「つくわ村病」の調査をしていたが、築岡教授の方針にそぐわず、大学を追われる。それからも佐田は、つくわ村に移り住んで研究を続けたが、役人に医事法規違反だと研究を阻まれる。以降、彼は職場を転々とし、今の診療所に落ち着いたのだ。ある日、佐田のもとを、再発した「つくわ村病」の拡大防止に協力してほしいと築岡が訪れる。築岡は佐田に、恥を忍んで、10年前に発生した「つくわ村病」は、築岡が東南アジアから取り寄せたサルが原因だったと打ち明ける。 エピソード「遠い唸り」. サナエ・マルホーランドは、35年振りに日本の地を踏んだ。サナエの相手をするよう父親に頼まれた栗原清美は、サナエについてよい事は聞かされておらず、そっけない態度を取る。清美の友人達も交えての食事の席で、サナエは15歳で子連れの娼婦になり、米兵と結婚してアメリカに行かざるを得なかった当時の状況を語るのだった。 エピソード「八月の空」. 台風の上陸と共に女子大学生が殺されるという連続殺人事件が発生した。捜査一課の刑事、 片田良夫 は、雑誌記者の久美との会話から、犯人はマスコミによる犯行記事が、自分の社会的評価だと錯覚しているのではないかと疑う。そして、ある雑誌で特集されている大学と、その後に殺された被害者の大学がすべて一致している事に気づく。これにより事件は早期解決するが、犯人の犯行動機は、あまりにも身勝手で稚拙なものだった。 エピソード「動機」. 悪徳金融業を営む冴木治美には、10年前に亡くなった夫の冴木とのあいだに順一という子供がいた。治美は16歳の時、父親の借金の肩代わりに冴木に売られて来たのだ。治美は鬼のような冴木を憎んでおり、発作をおこした冴木に薬を渡さなかった事から、冴木は死亡し、その後、治美は順一を施設に預けたのだ。ある日、闇の世界と通じている相沢という男に、治美はその過去を知られ、順一を誘拐される。 エピソード「掌の影」. 新幹線が開通したある北国で、北上県会銀行の行員が心中するという事件が起きた。男性は議員に対する収賄容疑のあった大村支店長であり、女性の戸田信子の首には吉川線 首を絞められた時ヒモをとろうとして、自分の首に手の爪で作った細い傷跡 があった。口封じで殺されたと睨んだ森脇透検事は捜査に乗り出す。検視をやり直し、男女が別々に死んでいたと判明するや否や、透は命を狙われる。その後、透は収賄の容疑で北上銀行の幹部全員を逮捕する。捜査は行き詰まりを見せるが、透は自分を轢き殺そうとした殺人未遂の容疑で、県会議員の太川源治を任意同行する。源治は透の親代わりとなって彼を育ててくれた人物だった。源治は増収賄の事実を自白後、透に裁いてほしかったとの遺書を残し、自殺する。 エピソード「腐敗 前編・後編 」. ある晩、タクシー運転手は一人の男性を乗せるが、追いかけて来た若い女性を振り切って発車した。その男は戸川啓一という一流商社「四谷商事」の専務で、タクシー運転手にとって因縁の相手でもあった。彼が「四谷商事」に入社した研修期間中に、戸川は老人を車で轢き殺し、彼に身代りを引き受けさせたのだ。翌日、愛人を殺害した容疑が戸川にかかり、タクシー運転手だけが戸川の無実を証明できる存在となる。過去の事件で自分を裏切った親友の安田に呼び出されたタクシー運転手は、苦い再会の時を過ごす。 エピソード「空白の走行」. 当時大学生だった弓子はフリーカメラマンの若林と組み、ビニ本のモデルをしていた。彼女は幼い頃から貧乏だったので、きらびやかな夢を持っていた。山岳写真が専門の若林は、いっしょにこの世界から足を洗って結婚しようと、弓子にプロポーズする。そんな矢先、若林は撮影中に、ヤクザに襲われた弓子を助け、傷害罪で捕まってしまう。若林に別れを告げた弓子だったが、3年経った今も、言葉とは裏腹に彼を待っていたのだ。 エピソード「砂時計」. 新宿歌舞伎町の水溜りで溺死した女性は、その界隈では「添い寝のノブちゃん」と呼ばれていた。だが彼女が掛けていた生命保険にはなぜか「小山あけみ」の名前が使用されており、私立探偵の乾真人は、弁護士の神崎智子とノブの生まれ故郷、琵琶湖へ向かう。そこでノブには戸籍がなかった事が判明するが、保険会社は本物の「小山あけみ」が夫と義理の息子に殺害されたとして、支払いを逃れられたと高笑い。契約時の生存調査がいい加減だったと憤った真人は、ノブを思い、街をさ迷う。泥酔した真人は水溜りに顔を突っ込み、その時はじめて、ノブの気持を理解するのだった。 エピソード「顔のない群れ 前編・後編 」. 妻のかなえが家を出て行くという日、会社員の吉沢の乗った電車が踏切事故に遭遇。自分の将来がかかっている会議を控えた吉沢は、必死で会社に向かおうとするが、そんな中、電話で上司に激しく叱責され、逆切れしてしまう。空しい生存競争に取り憑かれていた事に気づいた吉沢は、踏切事故で死んだ子供に花を供え、自分勝手な生き様を振り返るのだった。 エピソード「踏切り」. 町長選に立候補した大村順一は、この町の人間への復讐心を秘めていた。ぐったりしている新谷の伯父を過酷な選挙運動に追い立てるのも、昔、この町の新参者だった両親が、当時の選挙戦で酷い仕打ちを受けたからだった。病弱だった順一の父親は、新谷の伯父に選挙運動に無理やり参加させられた事が原因で死亡。さらに母親は選挙責任者にされ、選挙違反の罪を被せられたのだ。しかし新谷の伯父が危篤状態となり、順一の正気を疑った順一の妻は、ある決心をする。 エピソード「熱い砂」. 友禅染の図案師として将来を嘱望されていた加藤修は、高校生だった佐知子と恋に落ちた。ある日、ヤクザ風の男に佐知子が襲われ、修はその男を殺害してしまう。だが、金子というヤクザに助けられた事から、やがて二人の運命は狂い始める。東京でヤクザになってしまった修は、佐知子を愛するが故、彼女を突き放す。そんな中、下っ端ヤクザの責任を金子に取らされ、修は自首する。金子が若い女性に銃で撃たれて死亡したと刑事から聞いた修は、逃亡し、あだし野に向かう。 エピソード「あだしの 前編・後編 」. 家出して来た人妻を自分の部屋に滞在させているトラック運転手の黒は、お節介が止まらず、相棒の健太に注意される毎日を送っていた。今度は、ドライブインを作るという老夫婦が気になって、黒は声を掛ける。その後、警察にやっかいになった老夫婦を、黒は部屋に泊める事になる。老夫婦の夫は教師だったが、夢を持たない子供の多さに愕然とし、妻の夢だったドライブインを建てる事を思いついたのだ。長距離の仕事で家を空けた黒達は、帰りの運転中、老夫婦と人妻が大きな木を倒そうとしている姿を目撃する。 エピソード「挽歌」. 課長の石原は、派閥争いの余波を受け、課の縮小を命じられる。子会社へ出向させる候補となった小山は、家庭の事情でしばらく欠勤。その日から、石原は帽子をかぶってサングラスをかけた怪しい男につけまわされる。小山がその男の正体ではないかと疑う石原だったが、小山も参加した課の飲み会で、例の男が店に入って来た。男を追いかけた西田は、その正体が派閥争いに敗れた西田本部長だった事に愕然とする。 エピソード「真昼の漂流」. 何かに追われるように仕事をこなす俳優の緑川道夫は、精神的に余裕がなくなり、旧知の仲であるマネージャーの森山にも当たり散らしていた。森山にせっつかれ、道夫は夜遅くに初産の妻が入院する病院を訪れる。だが、赤ん坊は一声泣いて死んだのだった。帰ろうとした道夫は、その時、赤ん坊の泣き声を耳にする。それを機に、道夫は一瞬でも生きていた自分の子を思い、蝉の様に生き急ぐ必要はないと気づくのだった。 エピソード「冬の蝉」. 夏木麗子は父親の葬儀に顔を出すため、11年振りに実家に戻った。学生運動に身を投じていた麗子は、恋人の俊夫が麗子の母に追い詰められ、自殺した事を決して許してはいなかった。そんな麗子に、麗子の母は、麗子の父親が結婚前に聖橋から身を投げ、心中事件を起こしていた過去を告白する。さらに夏木家の女は、優秀な男を外から迎え入れて生き延びてきたと語るのだった。 エピソード「聖橋」. 新宿ゴールデン街に事務所を持つ弁護士の鶴橋は、訴訟社会、アメリカの現状に疑問を感じ、助教授の座を捨てた変わり種だった。そんな鶴橋は恩師の大川教授から紹介された仕事をフイにしてしまい、娘の京子との結婚を禁じられる。ある日、喫茶店の店員、みどりが鶴橋に、交通事故で亡くなった恋人の両親に子供を奪われたと泣きつく。まじめに働き、25時に幸福になろうと話していた夫婦の在り方に共感した鶴橋は、みどりと共に子供を取り返しにいくのだった。 エピソード「初雪25時」. 西北大学に通う宮田みち子は、大学の中で愛人バンクのような組織を作り、荒稼ぎしていた。みち子の母は日陰者で、そんな母親を見て育ったみち子は、世の中を憎む守銭奴になったのだ。そんな中、みち子は大学教授の鈴木章一に特別な感情を持っていた。入院していた母親を亡くし、独りぼっちになったみち子は、寂しさから章一の家に潜入、帰宅した章一に通報されてしまう。みち子は刑事から、章一の娘、鈴木恵美は、みち子の愛人バンクに登録させられ、自殺に至った事実を聞かされる。 エピソード「面影花」. 刑事の夫がひき逃げされ、妻の細川ゆかりは、犯人と思しき実業家の伊集院とその愛人の有田可奈子に近づくべく、彼らの行きつけのクラブのホステスとして働き始める。細川を愛してさえいなかったゆかりだが、それ故に彼の仇だけは取りたいと誓う。やがて、伊集院の愛人になったゆかりは、可奈子を倉庫に監禁。だが、可奈子はゆかりにシンパシーを感じ、自身の過去を赤裸々に告白。二人のあいだに友情が芽生える。その後、可奈子の証言により、伊集院は逮捕される。ゆかりは可奈子の罪を案じながら、彼女の息子、幹男がいる施設へと向かう。 エピソード「蜃気楼 前編・後編 」.
森脇 透 エピソード「腐敗」「雪の革命」「遅れた休日」に登場する。東大を主席で卒業した優秀な検察官の男性。既婚者で、三人の子持ち。圧力に屈しない頑強な性格で、気になった事案は自分で捜査しないと気が済まない。幼い頃、母親がほかの男性と心中した過去があり、以降地元の名士の太川源治に育てられ、源治を本当の親として慕っている。心中した戸田信子が事務服を着ていた事から他殺の可能性が高いと判断し、捜査に乗り出す。. 森山 エピソード「冬の蟬」に登場する。緑川道夫のマネージャーを務める男性。かつては道夫と同じ貧乏劇団に所属し、演出家をしていた。小太りで、眼鏡をかけている。道夫に罵倒される事も多いが、陰で彼を支えて、時にはあえてきつい事もいう、思いやりのある人物。. 神崎 智子 エピソード「顔のない群れ」に登場する。弁護士の女性。弁護士の神崎総一郎の娘。乾真人とは20年も前から兄妹同然に暮らしていた仲。結婚を間近に控えているが、小さい頃からずっといっしょだった真人に好意を持っている。. そうだね 2. 阿部 エピソード「冬の遊園地」に登場する。退職間近の男性刑事。暴力団「本州組」の裏を知っている殺し屋の内藤を捕まえれば、幹部を根こそぎ逮捕できると、彼を10年間追っている。脱走した内藤をおびき寄せて捕まえるため、彼の子供を毎日遊園地に連れて行っている。. 松江 エピソード「窓」に登場する。京浜医大付属病院に勤める教授の男性。片岡の20年来の友人。世間から批判を浴びて身を隠していた片岡を訪ねたところ、彼のあまりの変貌に驚き、次第に感化されていく。退官後、片岡と共に薬品会社の研究所長になる予定だったが、片岡同様、自身も町医者になる道を選択する。.
「誘ったのは私からなんです」
春江さん夫妻の例は、「社会的責任をそれぞれが全うしたうえでの、娯楽としての浮気」とも言えます。「妻容認の浮気」に対し、外部がとやかく言う筋合いは 私も28歳の時、先輩の紹介で伴侶を得ました。結婚生活は、充実していましたが、ふと我に返るとあなたのことが思い出されて、とても切なくなりました。 毎年 Please note that the park tour was filmed at various times between 20and lodges may have been upgraded during this time両親を交通事故で失い、祖母に育てられた美雪は、入社以来初めて長期休暇を取り、具合の悪い祖母を自宅療養する事になった。祖母の厳しさは尋常ではなく、幼い美雪は強くなるしかなかった。祖母は仕事しか頭にない美雪を嘆かわしく思い、彼女に最後のしつけをするべく、わがままに振る舞うのだった。 エピソード「祖母のしつけ」. ますみの母 ますみのはは エピソード「雪の手紙」に登場する。各地のキャバレーでダンサーとして踊っていた女性。ますみの母親。バレエダンサーだったますみの父親を捜すかのように、色々な場所をますみと共に旅していた。ジャズダンスが専門のダンサーで、バレエダンサー崩れの石原哲也とますみが付き合うのをよく思っていない。. 亭主 エピソード「台風 かぜ の吹く日」に登場する。律子の夫で、淳という男の子の父親。何をやっても失敗し、反省せず、自己中心的な性格の男性。台風が近づくと必ず帰って来て、律子の父に金の無心するのをつねとしていた。. 裕子の父 エピソード「坂」に登場する。テレビ局の制作の仕事をしていた男性。裕子の父親。ハンサムだが女性にだらしなく、妻が亡くなって3か月も経つと、ほかの女性と暮らし始めた。現在はしょぼくれた老人となり、自分と暮らす女性の病気の治療費を裕子に借りに来ている。. 大田 エピソード「煙」に登場する。テレビ局のプロデューサーを務めている男性。佐久間とは15年来の仲で、佐久間の能力を高く評価している。恰好をつけた独特の話し方をするが、根は優しい性格。昔から佐久間の才能を一番に理解していた輝子を好ましく思っており、彼女と協力し、なんとか佐久間を立ち直らせようと尽力する。. 営業成績がトップの会社員、谷村健一は、妻が出産する1週間前に休暇を取り、一人旅に出た。父親の谷村健造の骨を引き取りに来てほしいという絵葉書を、健一は10年前に受け取っていた。だらしのない父親を嫌悪していた健一は、差出人が女性だという事もあり、あえて引き取りに行かなかったのだ。絵葉書の住所を訪ねた健一は、渡辺富子の娘、恵子から、富子が健造を殺してしまったという衝撃の事実を知らされる。 エピソード「海のある風景」. 森山 エピソード「冬の蟬」に登場する。緑川道夫のマネージャーを務める男性。かつては道夫と同じ貧乏劇団に所属し、演出家をしていた。小太りで、眼鏡をかけている。道夫に罵倒される事も多いが、陰で彼を支えて、時にはあえてきつい事もいう、思いやりのある人物。. 会社員の男性 エピソード「凪」に登場する。一流企業に勤めている会社員の男性。急に新潟への転勤を命じられ、自分のサラリーマン人生に疑問を抱くようになる。安アパートで暮らしていたT大学の学生だった頃、久保田吾一と知り合う。駅構内で孤独死した40歳前後の浮浪者が吾一だと知り、自分が会社からゴミのように扱われた事で、初めて吾一の気持ちを理解し、彼の葬式を出そうと奔走する。. 米川 三夫 エピソード「小さな鳥」に登場する。長兄の米川才一と次兄の米川次郎の弟。数年のサラリーマン生活ののち、物書きとなった。多忙を極め、すさんだ生活をしている40歳過ぎの独身男性。どちらかというと、次兄に性格が似ており、心のどこかでまじめな長兄を馬鹿にしていた。. 大手広告代理店に勤務し、家族を顧みなかった刈屋は、閑職に追いやられ、ホステスが置いて行った子供を育てていた。別居している娘の奈津に、「博通堂」のチーフプロデューサーとして結婚式に出てほしいと頼まれた刈屋は、娘のしたたかさに意気消沈する。今や孫のような年齢の血のつながらない娘だけが、彼の生きる力となっていた。 エピソード「小さな余韻」. 柴田 エピソード「傘の家」に登場する。妻と息子の雄一と娘と暮らすサラリーマンの男性。「東立電産」で商品のクレーム処理の仕事をしている。小太りで人がよく、事務服を着て仕事をしている事から部下に馬鹿にされ、仕事を押し付けられていた。世の中は金と見た目のよさがすべての基準になっていると、マスコミ関係の仕事をする友人に教えられ、毅然とした態度で部下や雄一に向き合う。. 工事現場で働く男達の中で育った英悟は、自分が考えた以上に恵まれたコースを歩む事になり、今や大企業の課長となった。だが、春になり、無表情な新入社員の顔を見ると、自分があこがれていたあの男達の輝いた顔を思い出してしまうのだ。ある時、彼らの無表情な顔は、実は自分の顔だと、英悟は気づいてしまう。 エピソード「男達の顔」. 新着プレゼント 紀州南高梅の梅干し「極」と「つぶれ梅」をセットで6人に 生活応援!お好きな電子マネーなどに交換できるデジタルギフト円分を人に 【快適新生活】「【非常食】マジックライス ななこめっつ(9食)」を3人に 【お年玉キャンペーン】「SYNCAマッサージチェア MR ブラック」を1人に 【お年玉キャンペーン】「パナソニック 電動アシスト付き自転車 ビビYX 特別仕様 〔26インチ〕」を2人に. 最終便 エピソード「最終便」に登場する。肉体仕事を斡旋する手配師の男性。大学生を相手にしていた。悪人のような風貌だが、学生にはきっちり金は払い、仕事が終わると学生達を飲みに連れて行った気のいい性格。学生時代の菊地英次が慕っていた人物。ピンハネした金でおごる自分はいい人間ではない、学生が一番騙しやすい、と英次に語っていた偽悪者的な面がある。. 家出して来た人妻を自分の部屋に滞在させているトラック運転手の黒は、お節介が止まらず、相棒の健太に注意される毎日を送っていた。今度は、ドライブインを作るという老夫婦が気になって、黒は声を掛ける。その後、警察にやっかいになった老夫婦を、黒は部屋に泊める事になる。老夫婦の夫は教師だったが、夢を持たない子供の多さに愕然とし、妻の夢だったドライブインを建てる事を思いついたのだ。長距離の仕事で家を空けた黒達は、帰りの運転中、老夫婦と人妻が大きな木を倒そうとしている姿を目撃する。 エピソード「挽歌」. 既婚女性で独身男性と不倫経験のある方にお聞きします。 不倫をどのように終わらせましたか? 終わらせられましたか?( ; ; ) 配偶者にバレた方以外でお願いします。 私は既婚者で相手が独身男性です。 8月に出会い、関係をもってまだ2ヶ月なのですが、大好きだけどもう終わりにしたいです。 好きな気持ちがあるまま終わらせた方、別れ方やその後の生活はどうでしたか? どのくらいで忘れられま まずですが旦那さんが離婚に了承しないなら家庭裁判所に離婚調停を申し立てます。円でできます。「家庭裁判所 離婚調停」で検索してください。離婚は、基本的に不倫している側から言い出すことはできません。なので不倫関係はばらさないことです。旦那さんの金遣いの荒さとかモラハラな言動について録音か細かくメモしましょう。離婚調停で上手くいかなければ弁護士を頼んで裁判になります。不倫がばれたら不利なだけですよ。それに息子さん3人もいるんですよ?あなたの両親にはおそらく結婚は反対されると思います。それでも大丈夫ですか?そして結婚したら子供中心の生活になりますよ。子供さんが小さいうちはあなたの自由度はかなり狭くなります。彼女の母親としての様子は見てませんよね?あなたと彼女で出かけたりはほとんどできません(彼女さんの実家に預けられたら別です。)お小遣いも少なくなります。その辺をよく考えることです。. 横田 エピソード「置き去り」に登場する。大手商社「伊勢崎商事」で山脇と同期のライバルだった男性。名古屋のパルプ専門会社に出向になった事をきっかけに、自分と同じく出向になった山脇と温泉旅行に行くほどなかよくなる。多忙を極めていた頃、お前なんか父親じゃないと食ってかかって来た息子に、首元に傷を付けられた痕がある。出向してから1年後に他界する。. 冬至に入る柚子湯 何も入れない「さら湯」と比べて温浴効果は?…推奨される柚子湯の作り方 ヨミドクター「風呂やサウナと健康について考える『浴なび』」. 小野寺 友理恵 エピソード「路上日記」に登場する。女子高校生。年齢は16歳。父親の小野寺と母親の三人暮らしで、幸福な家庭に育ったと自覚しているが、今一つ生きている実感が湧かず、長生きしたいと思っていない。だが、路上で不思議な絵を描く青年が自分の兄だと知ってから、人生観が一変する。. 美崎 瑛子 エピソード「声」に登場する。雑誌とラジオの人生相談の回答者をしている高齢女性。作家の美崎亨次の妻。不細工でとびきり頭のいい夫が大好きで、彼さえいれば幸せだった。しかし、非国民呼ばわりされた夫は終戦を境に変わってしまい、書斎から出ずに創作に没頭するようになる。そんな彼に届けたいという思いだけで、人生相談を引き受け、「頑張んなさい」というワンパターンなエールを送り続けた。. ジムの会長 エピソード「傷」に登場する。ボクシングジムの会長を務める男性。野口明にジムを継がそうと思っている。明の明の母に対してのわだかまりをよく知る人物。中学卒業と同時に明を預かっていたため、明が本当の母親の気持ちを理解していない事も知っており、母親が今まで彼をずっと気にかけていた事実を明に伝える。. 堺 信二 エピソード「よどみ川」に登場する。警察官の男性。幸子と同じ高校だった。幸子の帰郷を大歓迎している気のいい人物で、昔からずっと幸子の事が好きだった。. ピザーラ【東京】 ピザを含む4,円以上のご注文1回で¥割引 ピザを含む2,円以上のご注文1回で¥割引. 学生だった美里は、バス停の前にあったカフェのマスターに恋心を抱いていた。だが、そのカフェは突然閉店してしまう。大人になった美里は、恋人から取引先のお嬢さんと結婚すると告げられ、複雑な思いの中、ふとマスターの姿が頭をよぎる。美里の恋人の結婚相手の父親が、あのマスターだったと知った美里の中ではすべてがつながり、彼女はある行動に出る。 エピソード「バス停」. 竜一の父 エピソード「父」に登場する。国家のためにスパイ活動をしていた軍人男性。現在は車椅子で生活している。シベリアの木材を買い付ける商人と身分を偽り、東京から竜一を呼び寄せ、アムール川で軍艦や船舶の動きを調査させていた。戦後、国家に裏切られ、息子を二重スパイの罪から守るべく、帰国してからずっとボケたふりをしている。. 娘 むすめ エピソード「横顔」に登場する。ミステリー作家の娘の学生。両親が離婚し、週に1度は母親に会いにやって来る。母親の関心を引きたくて、噓と過激な発言を繰り返すが、しゃべればしゃべるほど、言葉を失いかけるという危うい一面を持っている。離婚前は仕事に集中しすぎる母親に対して不機嫌になる父親に、気を遣って生活していた。. 田舎の映画スタジオで暮らしながら、台本を書いている小畑のもとに、初めて顔を見る娘の恵子が訪れた。彼女は、自分が現在の父親と母親の幸江から生まれるはずのない血液型である事を知って非行に走り、女子少年院で自殺未遂を起こしたのだ。恵子の強い要望で身元引受人となった小畑だが、捨て鉢な態度を取る恵子を、一組の男女の愛から生まれた事を誇れないのは人間のクズだと、殴ってしまう。 エピソード「遠い抱擁」. そうだね 3. 電車の向かい側に座っていた男性が、トンネルを出た瞬間に消えてしまう。32歳の女性は、亡くなった父親に似ているその男性を探してほしいと、私立探偵の松本源助に依頼する。30年前、源助が見合いを勧められた日、息子の松本良夫は、電車の中で母親の百合子の姿をはっきり見たと言っていた。その話を思い出した源助は、女性は父親の幻覚を見たのだと結論づけたが、半年後にトンネルの出口付近の窪地から白骨化した遺体が発見される。 エピソード「過去を持つ愛情」. 瀬沼 英夫 エピソード「炎のごとくに」に登場する。T大学の男子学生。片田良夫刑事が追っている「少女いたずら事件」の犯人で、躁鬱病の患者。「少女いたずら事件」があった翌日に、山田のカウンセリングを受けており、片田から尾行される事になる。勉強ができればすべてよしと育てられ、友人とも表面的な会話しかしないので、悩み方がわからないという孤独を抱えている。. 女子少年院の教官、 野崎洋平 は、仮出所した菊島あけみからの便りが途絶えた事に、一抹の不安を覚えていた。あけみは、洋平が受け持った院生の中で、最も哀しい人生を送って来た少女だった。ある日、反抗的だったあけみは脱走。その時、体を張って暴力団事務所からあけみを連れ帰った洋平を信じるようになり、あけみは更生したのだ。あけみを探しに川崎を訪れた洋平だが、同姓同名の風俗嬢も、あけみとは別人だった。気落ちした洋平はラーメン屋に入るが、店を切り盛りする若い夫婦の会話を耳にし、思わず息を呑む。 エピソード「教官の雨」. 教師という仕事に行き詰った可南子は、気分転換に売れっ子脚本家の水田のもとを訪れる。小学生時代、父親のいとこである水田は可南子の家庭教師だった事もあり、可南子は水田のいい加減で怠惰な面を嫌というほど見て来た。だが、今や水田は膨大な仕事量をこなしている。人によって人生の時間割が違うという水田の言葉が胸に刺ささった可南子だったが、さらに彼の隠された一面を知ってしまう。 エピソード「時間割り」.