小学校に入ると、いよいよ本格的な勉強がスタートします。もちろん、学校の授業も大切ですが、同時に取り組んでいきたいのが「自宅学習」です。 小学校1年生のうちから自宅学習で、コツコツ机に向かうことを習慣づけることで、学年が上がっても意欲的に勉強に向き合える と言われています。 とはいえ、 「自宅学習」はやり方を間違えると、子どものやる気を落としてしまう ことも…。 そこで今回は、自宅学習をスムーズに進めるためのコツを、教材に最適なドリルや絵本と合わせてご紹介していきます。. 自宅学習と聞いても、ピンとこない。「学校の授業だけではダメなの?」あるいは、「塾のほうがいいのでは?」と思うかたもいるのではないでしょうか。もちろん、学校の授業は大切ですし、塾にもメリットがあります。しかし、同時に自宅学習を習慣づけることも重要です。まずは、 自宅学習がどうしておすすめなのか。 その理由や、小学校1年生のうちから始めるメリットを解説します。. 自宅学習の最大の目的は、 「学習習慣」をつける ことです。小学校、中学、高校、大学…とこれから長い年月、勉強は続いていきます。そんななか、「学習習慣」が身についていないと「勉強が嫌い、苦痛」にもなりかねません。低学年のうちから毎日コツコツ机に向かう時間をつくっておくことで、勉強の習慣は身についていきます。さらに、自発的に学習ができるようになれば、「自分で考える力」や「問題を解決する力」も身につき、今後の勉強はもちろん、受験や就職後の生活にも生かされていきます。. 勉強についていくためには、 「塾に通わせたほうがいいのだろうか」 と迷うかたもいるのではないでしょうか。その際にネックになってくるのが、経済的な負担です。塾や学習教室などに通うと、月に10,円以上の費用がかかることは少なくありません。一方「自宅学習」は、基本的には市販のドリル代などにかかる費用のみ。 塾やお稽古に通うよりも、安くおさえられる ことも「自宅学習」のメリットです。. 自宅学習は、 「自分のペース」で勉強ができる ことも大きなメリットです。というのも、塾や学習教室などの場合、自分が理解したかどうかに関係なく授業が進んでしまい、置いていかれてしまうことも。また、わからないことがあっても先生に質問ができないというお子さんも少なくないようです。その点、自宅学習ならば、自分が納得できてから次へ進むことができますし、家族にならわからないことも気軽に聞けます。また、 子どもの体調や都合に合わせて、勉強内容や時間を変更ができる のも自宅学習ならではです。. いざ、「自宅学習」を始めようと思っても、 「机に向かってくれない」「すぐに飽きてしまう」 といった状況に直面してしまうことも。そんなときに大事になってくるのが、 親の関わり方やサポート です。子どもに、やる気になってもらうためにはどうすればいいのか。ここでは、 4つの 具体的なポイントをご紹介します。. 小学校1年生の子どもにとって、自らの意思で学習習慣をつけることは簡単ではありません。だからこそ、親が寄り添ってあげながら、 親子で一緒に勉強する ことが大切です。親はそばで見守り、子どもから質問があれば答えてあげましょう。その際、すぐ答えを教えるのではなく、 答えにたどり着くためのヒントを教えてあげる といいでしょう。「疑問に答えてくれる」「ヒントをくれる」ことへの感謝や敬意の気持ちから、親子間の信頼関係も深めることができます。. 低学年のうちは、 リビングなど親の目が行き届く場所で学習する ことがおすすめです。親も寄り添ってあげやすくなりますし、子どもも質問がしやすくなります。ただし、テレビがついていたり、まわりにおやつ、ゲーム機やおもちゃなどがあったりすると、子どもは気が散って集中ができません。勉強するときは、 必要のないものは目につかないところへ片づけ て、学習に集中できる環境を整えてあげましょう。. 小学校1年生の集中力が続くのは、 10分程度 と 言われているので、自宅学習も 「学年×10分前後」 を目安にするといいでしょう。長く続けても、気が散ってしまったり、飽きてしまいます。また、その状態で無理に続ければ、勉強に対してマイナスな感情が芽生えてしまうことも。自宅学習は、 気持ちが集中する時間内で終わるせることも重要 です。そして、意識したいのは、 1日 たくさんやることより毎日の継続です。短時間でいいので、毎日コツコツ続けることで、学習習慣が身についていきます。. 子どもが、勉強し終えたら「今日も、がんばったね」「上手になったね」など、 ささやかなことでもいいので褒めて あげましょう。褒められたことで、「勉強は楽しい」「褒めてもらいたいから、勉強したい」という気持ちが沸き、それらは勉強意欲や自信につながります。反対に間違いを強く指摘したり、できないことを責めたりすると「叱られたくない」という思いが強く残り、勉強が嫌いになってしまうことも。失敗したときも、「次はできるよ」「大丈夫だよ」と、 前向きな言葉で励ますことが大事 です。. 学習習慣を定着するためにもっとも必要なのは、 「勉強が楽しい」と思う気持ち です。楽しいと思えれば、次の日もやりたくなります。逆に、「勉強は嫌なこと」「つまらない」という気持ちが芽生えてしまうと、机に向かうことができません。「楽しい」「もっとやりたい」と思ってもらうために、次に紹介するひと工夫を取り入れてみましょう。. 勉強をはじめるとき、 「好きな科目」と「苦手な科目」どちらを先にやるべき? と迷うかたもいるのではないでしょうか。この場合、ぜひ 「好きな科目」から はじめましょう。というのも、「勉強は楽しい」という気持ちを後押ししてくれるのは、「できた!」という達成感や自信です。もし、苦手な科目を先にやってしまい、できなかったり間違えが多くあったりすると、達成感が味わえず、やる気が下がってしまいます。まずは、「好きな科目」からはじめて、 やる気を引き出す ことが大切です。. ふつうに机に向かうだけでは、やる気がでなかったり、飽きてしまうこともあります。そこで、ちょっとしたゲーム感覚で楽しみながら勉強ができる工夫をするといいでしょう。例えば、 「〇分以内に〇問を解く」など、あえて制限時間を決める のもおすすめです。やる気に火がつくことはもちろん、「クリアできた!」という、 まるでゲームを攻略したような達成感 を味わいやすくなります。また、 音や動画などが豊富に使われている「タブレット学習」 なども、紙の教材では得られない楽しさがあり、モチベーションアップにつながります。. 小学校1年生が自宅学習でやるべき勉強は、 「読み・書き・計算」 が中心です。 「読み」 は、声を出して文章を読むこと。教科書の文章がスラスラと読めるように、繰り返し音読を練習しましょう。 「書き」 は、ひらがな、カタカナ、習った漢字を書くこと。バランスよくスムーズに書けることを目指します。また、書くことによって、鉛筆の使い方や、字を書くために必要な指の力を養うこともできます。 「計算」 は、足し算、引き算。単に問題を解くだけでなく、「増える・減る・足す・引く」それぞれの意味を理解することや「速く、正確にできる」ことも大事です。. 自宅学習をスムーズに進めるためにそろえたいのが、ドリルや絵本など教材です。まだ勉強に慣れていない小学1年生は、無理のなく解ける内容から始めましょう。そして、 「楽しい!」と思って取り組めること、「明日もやりたい!」と思える工夫があるもの がおすすめ。ここでは、小学1年生にぴったりの 12冊をピックアップしました。. 物語、説明文、詩などの読み取り、問題に答えていくドリル。無理のない量の問題数で構成された 1枚を 、毎日「やりきる」ことで自信をつけることができます。やる気アップにつながる「できたよシール」も付属 。1回 終わるごとに、シールを台紙に貼っていけば、毎日のがんばりを目で認識できるので勉強の励みに! さらに、専用の 「勉強管理アプリ」 に時間や点数を記録 していけば、成績のグラフ化も可能です。アプリには、 内容に合わせて賞状やメダルがもらえたり、勉強をがんばるとキャラクターが育ったりする 仕組みも搭載。やるごとに楽しみや達成感を味わうことができます。. 小学1年生の自宅学習は長い時間やるよりも、 短い時間でいいので毎日続けることが大事 です。このドリルの1日分は、たった 5分 で解ける問題数。 「毎日ちょっとずつ勉強」を習慣づける のに、ぴったり です。ドリルは表と裏が1回分になっていて、表面にある問題用の文章は、どれもサクッと読める長さ。集中力を切らすことなく最後まで読めるので、設問にもスムーズに取り組むことができます。裏面は、表の文章で出てきた漢字を復習ができる仕様に。 1回分はあっという間に終わる量ですが、 コツコツ積み重ねることで、説明を読み取る力、要点を捉える力などを鍛えることができます。. イラストに合った正しい「ことば」を選んだり、間違いを探したりするページ、 「は」「を」「へ」などの使い方を覚えるページ、イラストを見ながら「だれが、だれに、何を、どうする」などを書いていくページなど、 さまざまな展開で「言葉のきまり」を覚えていく ドリル。言葉の知識や語彙が増えていくことはもちろん、作文や記述問題に役立つ「書く力」や、文章の読解に役立つ「読む力」も伸びていきます。無理のない量の問題数で構成されていることもポイント。 「1日1枚」を 「やりきる」ことができるので、達成感や自信につながります。. ドラゴンがたくさん登場する「カッコよさ」を追及した「ドラゴンドリル」シリーズの 計算ドリル。5までの数の練習からはじまり、スモールステップで進みながら、 までの数の足し算 ・引き算まで無理なく覚えることができます。 問題を解くごとに得られる大きなキラキラシール が日々の勉強のモチベーションに! シールを貼っていくと、カッコいいドラゴンのイラストが完成していくので、どんどん進めたくなります。 魔法書やダンジョンをモチーフにしたページのデザイン も魅力。 めくるだけでワクワクする仕掛け がいっぱいで、楽しみながら勉強ができます。. 反復学習で基礎力の向上を目指す 「陰山メソッド」 を確立し脚光を浴びた、陰山英雄先生監修の「早ね早おき朝5分ドリル」シリーズ。朝の短い時間でも取り組めるように、1日分はたった5分。毎日コツコツ続けやすく、続けることで基礎力を定着することができます。各ページに例題がついているところもポイント。解き方をきちんと把握できるので、スムーズに取り組むことができます。 1回終わるごとに達成シールをシートに貼っていきましょう。どこまで進んだかがわかると、子ども のやる気も上向きに。. 小学校3年生のときから、学校へ行けなくなってしまった息子をもつ作者が、当時の息子の言葉を元に、息子と一緒につくった絵本。ある日学校に行けなくなった、りおくん。でも、「本当は学校に行きたい。みんながふつうにできていることを僕もやりたい…」そんな思いを抱いています。学校に通えなかった子が、まわりの協力を得て、少しずつ学校で過ごす時間を増やしていく姿が描かれていく1冊。 主人公やまわりの人の気持ちを考えたり、理解する力もついていきます。. パソコンやタブレットなどを使って問題を解いたり、解説を聞いたりできる学研の 「ニューコース学習システム」 も、楽しく学べる教材のひとつです。「ニューコース学習システム」は、 創業70年余、学校現場に寄り添った教材の開発を行ってきた学研が、そのノウハウを生かして開発した教材。 学校や自治体などでも活用されていますが、自宅学習の教材としてもぴったりです! 児童でも操作しやすい画面設計なので子ども一人でも学習ができますし、ドリルは1単元5~10分ほどで回答できる内容なので、朝の短い時間でも効率的に勉強に取り組めます。. なかには、自宅学習は「高学年なってからでいい」と思うかたも、いるかもしれません。しかし、 自宅学習は低学年のうちに身に着けておくことがとても重要 です。高学年になると、勉強内容が難しくなったり、勉強以外のやりたいことが増えてきます。そういったなかでの習慣づけは、ハードルが上がってしまうからです。. 入学したばかりで、まだ内容が難しくない小学1年生のときこそ、習慣づける最大のチャンス。 短い時間でもいいので、毎日机に向かうクセをつけていきましょう。. あわせて読みたい 小学生. 学研のこどもアプリ 学研のこども向けアプリのご紹介です。ドラゴンドリル、お金教育、かず、知育、英語、ひらがな、カタカナ、時計など幼児~小学生の学習にピッタリのアプリが大集合。人気の書籍や雑誌から生まれたアプリもたくさんあります。. マナビスタについて マナビスタは学研グループの家庭学習応援サイトです。 もっと見る.
小学1年生の自宅学習のコツ! 勉強を好きになる絵本・ドリル12選
夢みる小学校 ミライの「公教育」がここにある。希望あふれる”教育変革ドキュメンタリー”。 肢体不自由、知的障害、自閉症、ADHDやLDなどの障害のある子に対する教育実践を積むとともに、地域の学校現場や保護者などからの「ちょっと気になる子」への相談支援にも ヨンデミーは、AI ヨンデミー先生のサポートとゲーム感覚で楽しめるアプリによって、子どもが読書にハマるオンライン習い事。 1日3分のミニレッスンから始まる読書習慣 子どもに伝えたい「心に響くちょっといいはなし」 - 豊かな心を育てる道徳教育コーナー | 広島県教育委員会ある時,そんな私に 「よっ どうや新しい職場は?」 と声をかけてくださる方がいた。 前の職場で大変お世話になった,私のおじいちゃんくらいの方である。 「ちょっとそこまできたけえ,顔見に来たんよ。」 とニコニコ話をされた。 私もいつしか,ニコニコ顔。 なにか,なつかしい,温かい気持ちになった。 少し話した後, 「がんばっとるか心配じゃけえ またくるわ。」 と笑いながら帰っていった。 大学からふるさとを離れ,広島で生活しているが, こんな声をかけ,思ってくださる人のおかげで今があるのだなあと思った。. トップ みつむら web magazine 授業に役立つ 通常学級での特別支援教育 通常学級での特別支援教育 第36回. Illustration: Jin Kitamura. このシリーズでよく読まれている記事 1. 通常学級での特別支援教育 第36回. オオタヴィン監督 映画サイト まほろばスタジオ ちょっと見てみる.
読書は、一生モノの習い事
「こども若者☆いけんぷらす」などによりこどもの声を政策に反映させる取り組みを始めており、今秋には、こども大綱策定に 小学校に入ると、いよいよ本格的な勉強がスタートします。もちろん、学校の授業も大切ですが、同時に取り組んでいきたいのが「自宅学習」です。 肢体不自由、知的障害、自閉症、ADHDやLDなどの障害のある子に対する教育実践を積むとともに、地域の学校現場や保護者などからの「ちょっと気になる子」への相談支援にも こども家庭庁では年4月から.noteで記事も発信しています 「子どもがYouTubeに夢中だと親はモヤモヤする理由」に子育てのヒントが詰まっていた!. 道徳教育推進3-中身づくり(H21~) 心の元気を育てる道徳教育充実事業 「道徳教育改善・充実」総合対策事業 道徳教育推進拠点地域事業. 北村道子 (スタイリスト) 先生である「おとな」は「口」「手」をださない。 「ノック」される迄待っている。 そうなのです、「待つ」ことが育む事なのです。 映画はそれを教えている。. みなさんの声を聞かせてください 満足度 この記事の内容に満足はできましたか? はい どちらでもない いいえ. 脳科学者の茂木さん曰く、この教育は脳を活性化する環境だ!と語しそれは卒業生の活躍に現れる。 自分で考えて行動すること。 人生を作るのにとてつもなく大切なことなのに今の学校教育はその環境を作れていない。 そして大人でさえもそれをできていない。 でも、知ったならこれからだ。 自分で作った枠を壊してほしい。. 私は間もなく学生生活を終える大学4年生です。生まれ育った広島を離れて、大阪で4年間の大学生活を経験しました。最初は、これからはじまる大学生活への期待よりも不安のほうがいっぱいでした。もちろん、初めての一人暮らしですから、家事もすべてこなさなければなりませんし、仕送りなどをしっかり頭の中で計算しながら、その月の生計も立てなければなりません。 そんなこんなで、大学生活は始まりました。文化会所属のクラブに参加し、野外活動や地域ボランティア活動にも積極的に取り組みました。勉学に支障をきたさない程度の時間を見つけ、学習塾でアルバイトもしました。母校で教育実習もして、生徒や先生方とともに、2週間勉強しました。 最初は長いようにも思えた4年間も、あと数か月を残すのみとなれば、非常に短かったと思えてきます。それだけ、多くを経験し充実していたのでしょう。 私の経験から、みなさんにお伝えしたいことは、多くの人々に出会うことの素晴らしさです。私は本当に多くの人に出会いました。学部の友人はもちろんクラブ活動を通じて、学部学科を超えた友人もたくさんできました。夜間のコースも開校されている関係で、夜に授業をとられている方々とも仲良くさせて頂きました。中には、高齢でありながら、向学心を持ち続け、がんばっておられる方にお会いし、「私も負けてはいられない」と発奮したこともありました。教育実習でも、多くの出会いがありました。数年ぶりの母校で、学校の様子も変わっていて、戸惑うことも多かったのですが、いっしょに2週間すごした実習生や、先生方、そして明るい生徒の皆さんによって励まされました。 いろいろな人と出会った中で、親友とも出会えました。進路のこと、人間関係のこと、クラブのこと、勉強のこと、いろいろ相談に乗ってくれますし、逆に相談を聞いたりもしました。 多くの友人知人は、長い人生において、大きな大きな自分にとっての応援団のような感じがしてきました。人的ネットワークを大切にしながら、これからがんばっていこうと思います。一期一会大切にしたいものですね。. 読解力が高まり、自由読書よりも 早く 難しい本 が読めるようになる. 毎年,運動会で5・6年生はエイサーを踊ります。エイサーとは,歌と囃子にあわせて踊る沖縄の伝統芸能のひとつです。 「なぜ,運動会でエイサーをするのかわからない。他のものをしてほしい。」3年前は,そんな声があったそうです。. みんなは どう使ってるの?. 本校は昨日から6年生が修学旅行に行っている。 私は今年度の修学旅行にあたり,願っていることがあった。6年生の中に不登校傾向の子どもがおり,その子にもぜひ参加してほしいという事である。 修学旅行出発前日,その子は母親といっしょに登校して来た。後で知ったことであるが,前の日,クラスの友達が「修学旅行にいっしょに行こう。」と誘いの電話を入れていたらしい。 昨日(修学旅行出発当日)の朝,一抹の不安と期待をもって子ども達の集合を待った。しばらくして,次々登校してくる子ども達の中に,その子の姿を見つけた。少し不安そうにも見えたが,誘いの電話をしてくれた子どもをはじめ,何人もの子どもたちが声をかけていた。 当たり前のことであるが,その子がいつ登校してきても教室にその子の居場所があるように,機会をとらえてはクラスの子ども達に,その子の話題を提供していた担任の地道な努力が実ったようで胸が熱くなった。 今回「修学旅行にいっしょに行こう。」と声をかけた子ども。そして,その呼びかけに応えて修学旅行に参加した子どもの成長がうれしい。 今回の出来事で改めて,子どもを信じて待つことの大切さを学んだ。 今朝,団長から「全員元気で,2日目の見学地に出発します。」と連絡があった。団長の電話の声がいつにもまして,はつらつとさわやかに聞こえた。. ひとりでみる夢は ただの夢 みんなでみる夢は 現実になる John Lenon ジョン・レノン. 私は,自分の人生を豊かに過ごしたいと思います。ただ,私の考える豊かさとは,あふれる物や何でも買える大金ではありません。自分の体や心の状態が豊かであることだと思っています。また,それは自分ひとりだけでは決して得られるものではなく,他人との関わりにより得られるものだと思います。 確かに,生きるためには多少のお金は必要だし,現代の生活から通信機器や電気製品などをなくすと,便利さに慣れきってしまっている私たちは生活に困ることでしょう。でも,たくさんお金があっても,自分が病気で体調がいつも悪ければ精神的にもまいってしまうでしょう。また,私がテレビで見た大富豪の人は,一生遊んで暮らせるほどばくだいな財産はあるが,家族も友達も全くおらず,生きがいと呼べるほどの楽しみもない,ただ人生を浪費しているような生き方をしていました。私は,そんな生き方を知った時,何て哀しい生き方をしている人なんだろうと思いました。だから,経済的には豊かすぎるほど豊かでも,決して心は豊かにはなれず,自分の人生も豊かにはできないと私は思いました。 むしろ,経済的に苦しかったり貧しかったりしても,心がいつも豊かであれば,人生の豊かさも得られるのではないかと思います。子どもの私が言うのも何だか生意気ですが,心が豊かであるためには,信頼できる友人がいること,笑顔を絶やさないこと,生きがいや夢をもつことなどが必要だと思います。それはどれもお金のかからない,自分の気持ちひとつでできることです。そして,そういったことに価値を置き,大切にしたり心がけることで得る心の豊かさは,そのまま自分の人生の豊かさにもつながると思います。だから,私は家族との絆を大切にし,自分の心にいつも希望と充実感で満ちているような生き方をしたいと思います。. 出張帰りの私は,18時50分の東京駅発「のぞみ」に乗り込んだ。 座席に着くとまず,夕食用の駅弁を食べることにした。ふと隣を見ると,全く同じ駅弁を食べようとしている女の子。高校生くらいの年格好で,つい「同じ駅弁だね。」と声をかけてしまった。すると彼女も「奇遇ですね。」と笑った。 東京駅にはかなりの種類の駅弁があったのに,その中から全く同じものを選んだ偶然が彼女と私との距離を一気に縮めた。しかも,行き先は同じ広島駅ということもわかり,彼女と私はぽつぽつといろんな話を始めた。 今回,彼女は,受験のための上京で,ぱんぱんにふくれあがったトランクの中味は,ほとんど受験対策の参考書だという。そして,将来建築関係の仕事に就きたいと明るく夢を語ってくれた彼女は,本当に輝いていた。 彼女の夢を理解し,応援してくれている吉永小百合ファンのお父さんのこと,最近坂口健二の写真集を買ったという明るいお母さんのこと,屈託のない彼女とのおしゃべりは本当に楽しく,時折私たちは声をあげて笑いあった。こんなに笑ったのは久しぶりだった。 いつもなら,もてあまし気味の4時間が,この日だけは特別早く感じられた。 広島駅に着き,乗り換え時間が8分しかないことを気にして,足早に駆けていく彼女の後ろ姿を見送りながら,私は祈らずにはおれなかった。 楽しいひとときをありがとう。そして,すてきなあなたに必ず「春」が来ますように。. 明日は大事な試験。 前日にもかかわらず,友達と試験内容にもなっている水泳をしに,プールへ行きました。早く帰りたいのもあり,みんなでタクシーに乗ることにしました。そのタクシーの中での出来事です。 運転手さんは話好きの方なのか,乗ったときからいろいろ話しました。明日に試験を控えていることも話題になりました。偶然,その方のお子さんが自分たちの目指す道に進んでおられ,話が盛り上がりました。また,運転手さんの故郷は沖縄で,そこの美しい景色の話もしてくださいました。 そして,目的地が近づいてきたとき,運転手さんが「なんくるないさでいっておいで」と,今までやってきたことを信じて,あとはなんとかなるさで,笑顔で楽しんでおいでと言ってくれました。 前日で,緊張気味の私たちでしたが,それを聞いてからは,肩の力が抜け,あったかい気持ちでタクシーを降りました。ほんのつかの間の,一瞬の出会いでしたが,ほんとに素敵な,忘れられない出会いになりました。. 反復学習で基礎力の向上を目指す 「陰山メソッド」 を確立し脚光を浴びた、陰山英雄先生監修の「早ね早おき朝5分ドリル」シリーズ。朝の短い時間でも取り組めるように、1日分はたった5分。毎日コツコツ続けやすく、続けることで基礎力を定着することができます。各ページに例題がついているところもポイント。解き方をきちんと把握できるので、スムーズに取り組むことができます。 1回終わるごとに達成シールをシートに貼っていきましょう。どこまで進んだかがわかると、子ども のやる気も上向きに。. 先日体育館で行った,学校朝会での出来事である。 学校朝会では,最初に校長が全校生徒に向けて話をしたり表彰式を行ったりしている。それが済んだ後は,学年ごとに分かれ,健康観察や担任からの指示・伝達が行われる。それらが終われば,学年ごと解散となるので,生徒たちは体育館の出入口に向い,各学級のある校舎へと移動する。 その日の学校朝会では,3年生が1番早く終了し,体育館の出入口にある下駄箱に向かって足早に移動を始めた。 そんな時,ある3年男子生徒のとった行動は,私自身を不可解にさせるものであった。その行動とは,体育館の出入口に1番遠い場所で解散するや,その場で自分の履いていたシューズを脱ぎ,手に持って移動を始めたのである。これが夏の時期であれば,体育館の出入口が混雑するのを避け,少しでも早く下駄箱に自分のシューズを置きたいための行動か,と想像できなくもない。しかし,時期は11月も終わりを迎え,体育館フロアーの冷たさも足に堪えようかという寒い時期である。 そこで彼に尋ねてみた。「なぜ,そんなに早くシューズを脱いで移動したの?」と。すると彼の返事は,私の予想した考えを,根底から覆すものであった。 「まだ朝会が終わっていない学年があったので,音をたてないようにと思い脱ぎました。」という応えだったのである。 シューズのかかとを踏んで歩く生徒を,これまで度々注意することはあったが,逆に今回の出来事は,そんな浅はかな自分自身の考え方を反省するとともに,子供たちの持っている素直で純粋な気持ちに触れ,心が温かくなる朝の出来事となった。. 通常学級での特別支援教育 第36回. ミニレッスンは、1日1回ヨンデミー先生から送られてくるチャット型レッスン。内容は、本の楽しみ方や感想の書き方、本の探し方などのクイズです。 忙しくて本を読めない日でも取り組めるので、自然と本に向き合う時間が増えていきます。. 井桁容子 (乳幼児教育研究家) 見終えた時に、一筋の涙が流れた。 感動ではなく悲しみだったのかもしれない。 感じて、考えて、気づく学びの世界で 救えた命があったのではと。. 早朝の新聞配達,ご苦労さまです。我が家へ届けてくれる新聞屋さんは,我が家を通り越し,次の家にバイクを止めて,歩いて届けてくれます。 おかげで,エンジン音で起こされることはありません。 我が家の前は坂になっていて,次の家がその頂上です。順に配れば楽なはずですが,坂の途中から発進すれば,当然エンジン音は大きくなります。我が家の前を通過するときは惰性で通り,頂上からはエンジンをかけずに降りていきます。 もちろん,頼んだわけでも,そうする理由を尋ねたわけでもありませんので,私の想像なんですが,きっと思いやりにあふれた温かい心の持ち主なんだと思っています。 明け方,暴走族の音がうるさくて起こされてしまったときに気づいたのですが,確かめたくて,次の日も早起きしたのを覚えています。. スタンプやバッジ、グラフなど、やる気が出るしかけが満載! 本をどんどん自分から手に取るようになっていきます。 また、読めば読むほど「本棚」に本が増えていくので、振り返ると大きな自信がつきます。. 代表笹沼登壇の 保護者説明会動画 をプレゼント!. 全国の図書館と連動! そのままオンラインで予約できる ヨンデミーは全国の図書館を対象としたリアルタイム蔵書検索と連携しているため、ご登録いただいた 最寄りの図書館で借りられる本だけ をおすすめ! アプリからそのまま図書館のオンライン予約システムへと飛べるため、その場で予約すれば、あとは図書館でパッと受け取るだけでOK!. 年齢 :50代性別 :男性 職業 :教職員 住所:安芸高田市 この4月初任者が配置された。初めての給料日前日のことである。最近は給料も振り込みになっているので,現金を手にする感動はない。いつもは,本校でも給料日前日に担当の事務職員が給料明細書を職員に配ってくれる。 4月の給料日前日,出張から帰ると,私の机の上にメモ書きと封筒が置いてあった。事務職員からのメモで「明日は給料日です。生まれて初めて給料をもらう職員がいます。校長先生から明細を渡してあげてください。」と書いてあった。 事務職員の配慮にほのぼのとしたやさしい気持ちになれた。 早速初任者を呼び,私の初めての給料日のことや,当時の社会の様子等を話して親孝行をするようにと声をかけ給料明細書を渡した。 後日,初任者が私の所に来て,「先日は有り難うございました。校長先生に言われたように私なりの親孝行をしました。」と報告してくれた。 何気ない出来事であるが,事務職員に感謝するとともに,初任者が事務職員のように,周りの人に配慮ができる教師に成長してくれるよう願っている。. 島村菜津 (作家) 右に倣えが大嫌いで、 そんな世界への違和感をバネにして生きてきた。 そのせいかな、映画の中で、教師の背や教室の 片隅でうとうと居眠りする子供たちの姿を観ていると、 何だか泣けてきた。 映画を観た大人たちにも温かな居場所を作ってくれるような、美しい絵本のような作品である。. 明日の朝,驚きの表情を浮かべながら,笑顔でこの一本の道を通るであろう小学生の子どもたちを思い浮かべた時,何か胸が熱くなるものを感じ,バックミラーに映る,真っ赤な顔で汗をかきながら雪をかく男の人を,私は見えなくなるまで見続けました。 その後ろに続く一本の細い道とともに・・・。.